北海道議会議員安住たかのぶ氏と女性の起業や旭川の未来についての対談
1月31日に行われた北海道議会議員の安住たかのぶ氏の新春報告会2023にて
兼ねてから地元の女性の起業をサポートしてきたじもじょき旭川の活動に注目いただいたご縁で
対談をさせていただきました。
⇒安住たかのぶ氏と女性の起業や 旭川の未来についての対談まで
テーマは
生き生きと暮らしていける
自分らしさを活かした仕事への挑戦
市民としての誇りと豊かさを実感できる
という3本柱の中
自分らしい強みや個性を活かした「起業」中でも「女性の起業」のメリット、課題、今後期待したいことなど。
このような大きな場でお時間をいただきお伝えすることができる機会はとても貴重だし初めての場でもありました。
起業女性を応援するじもじょきの活動
まずは、じもじょきのネーミングの成り立ち、名前の由来や活動内容について
北海道の女性の起業を支援するネットワーク「ほくじょき」の下部組織である「じもじょき」は地元の女性の起業を応援するチームの略です。
北海道内にオホーツクや苫小牧、千歳や函館など各地域に存在し、その土地の特性を活かして様々な取り組みを行っています。
旭川では起業の想いを0から1に進めたい方を対象とした情報交換会や茶話会、ランチ会、個別相談、勉強会の様子、
最近の選抜した女性2人へ7ヶ月をかけたサポートなどの紹介ができました。
主婦起業はお遊びだという声
そんな中で私自身も体験してきた起業のきっかけや初動の苦労に触れ
じもじょき活動を始めた当初感じた壁としては
「主婦起業なんて中途半端だ」「お遊びのような起業家ばかり増やして何になるの?」といった声があったことを伝えました。
確かに経済的に社会の役に立っているかと言われたら難しい側面があると言っていいのが主婦起業。
覚悟を決めて努力を重ね、大きく飛躍するのは誰もができることではありません。ましてそれまで普通の主婦や家事や子育てをしてきた私たちにとってそれは大きなチャレンジ。家庭生活や生き方にも影響する問題ですし時間も必要です。
なので自分のできる範囲でスキルを伸ばしたり、時に試行錯誤しながら悩みながら家庭と両立しながら頑張っている方がたくさんいます。
それを中途半端と言われるのは悲しいですが、社会になんの役に立つのか?これに関しては私なりの答えが見えました。
それは「子どもへの影響」なんです。
親が自分のやりたい事を叶えるために努力したり、新しい学びを得たり、興味を持って懸命になる姿は子どもたちに波及していきます。
お母さんが英語を学び始めたら子どももやり始めた・・・資格の勉強をしたら隣で教科書を開いたなどはよく聞く話。長子がやり始めたら次男次女も真似て影響しますし、(お父さんももちろんですが)お母さんの影響力はすごいんです。
私たちは起業女性、主婦起業として働きたいお母さんを応援しているけれど、そのさきにいる子どもたちも育てているんだと感じます。それが未来への人材育成にもつながる投資だと思い始めました。
政治理念に「教育」があった安住さんにはその部分にも大変共感いただき、会場でたくさんの方にこの想いを伝えられたことは個人的にもとても意義があったと感じています。
起業女性に必要なこと
ただ、そうやって頑張って独立した起業女性が全て成功するかというと、思わぬところで足を引っ張られたり、苦言や妬みや嫉みから意地悪をされて落ち込んだ話も聞きます。女性の足を引っ張るのは女性もあるという現実、孤独になりやすい起業女性に必要なのは素直に褒め合える環境や仲間、ネットワークなんです。
この点について安住さんからのアンサーでは
「企業の側もモノが溢れ、一方で人口は減少し、輪をかけて消費は低迷する中どうやって売り上げを上げていけばいいのかもがいている現実がある。
仕組みが先にあるのではなく自分が手にしたい幸せを叶えるために自分自身の感性を生かした仕事を創り出すという新たな働き方は、企業にとっても成長の機会の創造と言えるのではないか?」と
会場の多くの企業経営者の支援や理解を勧めていただき心強いエールをいただきました。
子どもたち、次世代に向けて
若者の都会への流出が問題となっている中でなんとかしなければという現状ではありますが、旭川はデートスポットも少なく、芸術や文化面でも楽しめる場所も少なくつまらないという若者の声にはいたく共感します。
本音をぶちまけてしまいましたが、母親としてはこの地で投げやりな思いや夢を無くす若者を増やすことの方がしたくない、むしろどんどん外に出て色んなことを吸収して、体感して、若い感性で多くの人と関わってそこで見た世界と知識を故郷で活かしてみたいと思ってくれたらいいと感じています。
だからこそ、私たち大人が若者の気持ちの導火線に火をつけられる存在であるべきであり、
刺激や感性を磨いて成長したいというモチベーションであることが大切で、故郷に帰ってきた子どもたちがチャレンできる土台や環境を作っておくべきだなと感じます。
安住さんからは「子どもとともに自分自身が磨かれ成長していくという意味、少子化を乗り越える道にも広がっていく・・・」という母親マインドから社会全体への価値についてお話を広げていただきました。
旭川の未来予想図
私が所属するじもじょき旭川のチームはお互い個が立っていて褒めたり称え合ったり、そういう関係性が心地良い。
そういう風に小さなことでもお互いに褒めあえる認め合える環境で子育てできることはもちろん良いことです。
私たちは誰かの熱意の一歩を後押しする活動をしていますが、それが仮に突飛に思えることでも何かに挑戦しようとすることを素直に応援できる私たちの朗らかなマインドが大切だとおもいます。
人は弱みもあれば強みもあるもの、それを目につく弱点や不足をついて意地悪をする関係では誰も幸せにならないし互いにフォローし合える優しい気持ちとあたたかなチーム旭川ができるといいなと思います。
最後にいずれ老いて今の若者の世話になるのも現実。賢くて優しい若者を育てるのは自分たちのためでもあり、その若者が育てた孫世代に看取られることも予想して、母と子という半径90センチの活動から元気に過ごせる社会へと広げていくのが私たちの役割ではないかと伝えました。
「働くということは自分が誰かのために役立っていることを実感できる場に身を置けるということ。
誰かの悩みを解決し幸せのために新たな価値を想像できるそんな社会をじもじょきの皆さんと創っていきたい」
と安住さんより最後に嬉しい背中を押される言葉をいただきました!!
おわりに
対談時間は長くて50分程度と言われていたのですが、この日のためにしっかりと取りこぼしのないように、じっくりと内容の共有と時間構成を考えた丁寧なお打ち合わせをいただき、さらに骨組みまでまとめてくださった安住さんに心から感謝します。
お忙しい政治業務中なかなかここまでゆっくり時間を使ってくださるとは当初思っていなかったので
それは驚きでしたし、私自身その姿勢に学ばされました。
『半径90センチ』の悩みや思いを熱心に聞いてくださる存在は、この地に必要だなと改めて感じました。
女性はもちろん若者もサラリーマンも経営者も年配の方々も誰もが生き生きと私らしくいきていける地域づくりを期待したいです。
たくさんの方にご清聴いただき本当にありがとうございました!!
▼講演会場で応援してくれたじもじょきメンバー松倉友美さん、7ヶ月サポートを受講された勇 里江さんと一緒に
▼受付では書籍も置いていただけました!!嬉しい!!
ちなみに『半径90センチ』とは
Netflixで大人気となっている俳優、佐藤健さんと満島ひかりさんが主演のドラマ「First Love 初恋」の中で
登場したセリフ「半径90センチの人から幸せに・・・」という意味のこの言葉
とても印象的で、それでいてとても大切な言葉に受け止めています。
このドラマにはなんと旭川の《ロータリー》と呼ばれる一方通行で円を描くように車を進行する道路スポットが物語の重要なシーンに使われていてとてもロマンチックです。
他にも空港や光のイルミネーションが美しい買い物公園の緑道などあちこちにロケーションスポットがありマップにもなっています。
市民なら誰でも案内できる場所ばかり、宇多田ヒカルさんの「First love」をメロディに旭川に観光の際はぜひ立ち寄ってみてくださいね!
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